街灯のせいで空が赤い夜、雲はその色に溶け込んでしまうでもなく白さを保って目の前を流れていく。
星が見えずに気分が落ち込むと、雲は一瞬だけ励ましてくれるかのように月の光を見せてくれた。
思わず口が動く。ありがとう、と。
月と太陽にはほんとに結構感謝です。
さて、旅の記録、続き。
ホンジュラス編でしたね。
なんだかもうすっかり昔のことみたいで、思い出すのもなんだか大変。
(旅中日記書いてたから一応記録としては残っているけれど)
Artesania(民芸品)で有名な、Valle de Angelesの村。Honduras
Amparoに連れられて、わたしは彼女と出会ったPulperiaのはす向かいの門をくぐる。
門の先は、道が段になっている。
その道に面して家が幾つか並んでいて、少しあがったところに彼女の家が。
家の入り口には大きな犬が座っていた。
彼女は旦那を呼び、その人物らしき人が出てくる。
Hola China! とお父さん。 Buenas Tardes.とわたし。
とりあえず中に入んなさいよ、と促され、中に入りいすに腰掛ける。
入るとすぐキッチン、だがとにかく狭い。
お父さんは気さくな人で、コスタリカのホストファミリーのパパを思い出す。
「Tengo muchos amigos chinos (I have many chinese friends)」 と彼はニコニコしながら話す。
なるほど、だから連れてこられたのか、と納得。
どこから来たの?と聞かれ、日本から、と答えると
顔がぱーっと輝いて、そーかそーか!と。
その後もいろいろ質問され話していると、娘たちが帰ってきたらしい。
Hola--!と女の子二人。
その家族は子供が4人いて、2人女の子、2人男の子。
長女は同じくらいの年(21)に見えたけれど、実際30才。
次女はこれまた同じくらいの年に見えたけれど、実際なんと15才。(!)
美人姉妹、そしてどちらも大学生。
まぁ今夜は遅いから泊まっていきなさいよと、彼女たちの部屋へ案内される。
外の階段を上って上の階へ。ちなみに前の日記の写真はこの階段のところから。
夜は圧倒されるほど、夜景がきれいに見えた。
シャワーあびてもいいよ!と言ってくれ、かなり汚かったわたしはベッドを汚してしまうよりはシャワーを借りてしまったほうがいいな、と思い、借りることに。
お湯出せるけど使う?と聞かれ、そこは丁重に断わった。
水は冷たかったけれど、シャワーが浴びられたことに感謝して、水浴び。
彼女たちの部屋はダブルベッドがひとつ、ベッドの回りに仕切りがベニヤ板で二枚。
そのベニヤには鳥の絵が描かれていて、「これは一番上のお兄ちゃんが書いたんだよ」 と
妹の方が教えてくれた。すごく上手。
時計を見るともう夜中の1時を過ぎていた。
いつもこんな時間に寝るの?と聞くと、うん、だいたいそうだよ と。
ニカラグアとだいぶ違う感じ。まぁ首都だしな。
その夜は3人川の字になって就寝。いろいろ話していたけれどいつの間にか眠っていた。
次の日はクリスマスイブ。
朝起きるとお姉ちゃんはもうベッドにいなくて、妹の方はまだすやすや寝てる。
階段を下りてキッチンに行くと、お母さんが豚をまるごと焼いていた。
Buenos Dias!何してるの?ときいてみると、クリスマス用のご飯を作ってるんだよーと。
朝ごはんあるから食べな、とご飯をもらってしまい、食べる。
するとお父さんがパンを片手に帰ってきて、
「魚買って来たよ、Rukoって名前の!」とうれしそうに言ってきた。
わたしはびっくりして、これわたしと同じ名前!?と聞き返す。
Vamos a comer ruko!! あっはっはーー なんてみんなで笑っていると、
お姉ちゃんが帰ってきた。
「Ruko, Valle de AngelesとSanta Luciaを案内してあげるから行こう!」と言われ、
2人が朝ごはんを食べた後、そこに連れて行ってくれることに。
わたしとお姉ちゃんと妹と3人で、車を小一時間ほど走らせ、その2つの村へ出かけた。